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青色申告は通帳(口座)を事業と個人で分けなくてもできる!【ブロガーの青色申告】

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個人事業主を始めたら通帳(口座)とクレジットカードは事業用と個人用に分けるのが常識って知ってますか?

 
事業を始めた時にしっかり勉強した人の多くは通帳とカードを分けています。
 
勉強不足の人は個人の通帳とカードを事業に使いまわしている人が多いのが実情・・・
これらを分けていないといくつものデメリットがあってとっても苦労します。
 
 
というのが一般的な認識。
 
 
しかし、通帳とカードは必ずしも分ける必要はありません。
 
常識なだけで・・・
 
分けるとメリットがあるというだけで・・・
 
絶対ではありません!!!
 
最終的に帳簿が合えばいいんです。
 
 
実は私も通帳を分けない一人でして、初めての確定申告を済ませてきました。
 
確かに確定申告は難しかったですが、通帳を分けなかったことによる負担増については”言われてる程ではなかったな”と感じてます。
 
 
当ブログでは通帳やカードを分けずに青色申告と確定申告を切り抜ける方法を
1から10まで細かく解説しています。
 
今回は通帳やカードを事業用に分ける、分けないで生じる違いについて解説します。
自分はどうするかの判断材料にして下さい。
 
 
合わせて読んでみて下さい。
私がやよいの青色申告を選んだ理由、3社の確定申告ソフトを徹底比較しました!
 

青色申告で通帳(口座)やクレジットカード分けないとこんなデメリット・メリットがある

先に述べた通り通常は事業用と個人用の通帳は分けるのが常識です。
ですが、絶対に分けないといけないわけではありません。
 

通帳やカードを分けない場合のデメリット

①お金の流れが複雑になる
事業で発生したお金の流れの隙間に生活で発生したお金が複雑に絡み合います。
 
そうなると「月にいくらの収入があり、いくらの支出があり、残高はどれ位か」わかりにくくなります。
 
 
②帳簿づけの負荷が増えてしまう
帳簿にはお金の流れを全て書きこみます。
 
通帳が別れていないと個人のお金の流れも”ある程度”記載する必要がでてきます。
 
※通帳の中身は全て帳簿に入力する必要があります
 
 
③通帳を誰かに見せる時、プライベートのお金の流れも見られてしまう
事業を行っていると、いつの日か税務調査が来るかもしれない。
 
いつか帳簿づけが面倒になり、事務員さんや税理士さんに任せるかもしれない。
 
そうなると通帳は丸ごと公開する必要があります。
 
 

通帳やカードを分けた場合のメリット

逆に、通帳を分けるとこんなメリットもあります。
 
④クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しなくてよい
クレジットカードが一緒だと、明細の中身を1件1件確認して事業利用か個人利用か分けなくてはいけません。
  
青色申告のサービスだと取込連携ができてとても楽ちん
青色申告、白色申告を簡単に行うサービスがあります。
 
やよいの青色申告、MFクラウド確定申告、freee等が有名です。
 
私はやよいの青色申告を選びました。
一番サポートが手厚そうだったのと使い方が理解し易そうだと感じました。

 

  
これらのサービスには通帳やクレジットカードの明細を自動で取り込んでくれるサービスがあります。
 
これを使うと、あとは勘定科目を選ぶだけという優れものです。
 

 

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確定申告まで終えてからの考察

私は実際に通帳を分けずに申告を済ませました。
 
先述したメリット・デメリットについてこのように思いました。
 

①お金の流れが複雑になる

お金の流れが複雑になる、というか余計な情報が少し増えて見づらくなります。
 
ですが、普段は帳簿を見ないので見づらくなっても問題ないかな。と思いました。
 
普通の事業主は帳簿を見て利益など確認するのかもしれませんが、私はブログの収益をエクセル管理で管理しているので確定申告の時しか帳簿を見ません(笑)
 
ブロガー、アフィリエイターは技術が売りなので在庫というものがありません。
 
経費も教材費、交際費、交通費、通信費が主なので「収益に対してどれくらい経費を使って利益が出たか。」という考えにはなりませんでした。
 
気になるのは「どのブログでどれだけ収益が上がったか」ばかりです。
 
よって、①については「複雑になっても見ないので気にしない」という結論に至りました。
  

②帳簿づけの負荷が増えてしまう

帳簿づけで増える負荷とはどのようなものか、が気になりますね。
それは個人用に関わる所だけになります。それはどれくらい増えるのでしょう?
 
通帳を分けなかった場合の私の帳簿入力は大別して5つでした。
❶通帳の内容全て
❷現金で支払った経費
❸クレジットカードで支払った経費
❹車や購入PC等、資産の登録
 
これらについてどれくらい負荷が増えるか説明します。
 
❶通帳の内容全て
通帳に記載される個人的な記録は「事業外収入、振込、引落、クレジットカードの引き落とし」等。
 
通帳には1年で50件強の記録がありました、その内9割が個人的なものでした。
 
「❶から45件も手間増えてるじゃん!」と思う人もいますか?
複雑な作業ではなかったので大した負荷ではありませんでした。
 
個人のお金の流れは勘定科目を事業主借、事業主貸でぼかして入力するだけになります。
 
(事業主貸、借は「事業主が自分で払ってね、受け取ってね」というものです)
 
 
❷現金で支払った経費
「現金で支払った経費=100%事業関係」です。
 
「現金で支払った個人的なもの」は帳簿に一切入力不要!
 
よって負荷は1件も増えません。
 
 
❸クレジットカードで支払った経費
クレジットカードは事業専用と個人兼用の2パターンがあります。
 
・カードが事業専用の場合は明細の全てを帳簿に載せます。
 
・カードを個人用と兼用にしている場合は、明細から事業に関するものだけを処理します。
 
また、先に少し述べましたが、明細から事業利用の合計と個人利用の合計計算しないといけません。
通帳からカードの引落を入力するとき、「個人はいくら、事業はいくら、よって通帳から合計いくらを引き落とします」といった具合に入力することになります。
 
ここの計算はちょっと面倒でした。
 
 
❹車や購入PC等、資産の登録
通帳を分ける、分けないは関係ありませんでした。
 
 
通帳を分ける、分けないは関係ありませんでした。
 
 
 
いかがですか?結局❶❷の分しか負荷は増えませんでした。
 
高々数十~百件ほどの入力が増えるだけになります。
 

③通帳を誰かに見せる時、プライベートのお金の流れも見られてしまう

⇒見られたからなんだと言うのでしょう?
 
友人や家族に見せるのは確かに恥ずかしいです(笑)
 
税務署の人や外注の事務員さんに見せるのは特に恥ずかしくないかな。
  
いつの日か法人化して従業員を雇うようになったら社員に見せる(預ける)こともあります。
 
そうなる前には専用通帳を作っておきましょう。
 
 

④クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しなくてよい

これは確かに楽になると思います。
 
カードの明細が全て事業用なのだから「これは事業か?個人か?」と悩む必要が無くなります。
 
逆に、個人で買ったものが「これ経費にできるんじゃないかな?」という楽しみは減ってしまいます(笑)
 
カードを事業と個人兼用にすると
・支払時にどちらか迷うことがない
・買い物時に事業と個人を別会計にする必要が無い
・ポイントも一か所に貯めることができたる
といったメリットもあります。
 
因みに個人専用カードや現金で支払ったものでも、後から「経費にできるね」と判断したら経費にできます。領収書等は必要です。
 

青色申告のサービスだと取込連携ができてとても楽ちん

やよいの青色申告だとスマート取引という機能があります。
 
口座やクレジットカードと連携してくれて、自動で明細を取得してくれる優れもの!
 
あとは勘定科目や摘要(備考のようなもの)を修正して取込をすると帳簿に入力されます。
 
これを使うと金額の入力ミスの心配が無くなり、チェックが不要になるのが本当に便利です。
 
通帳を分けるメリットに入れましたが通帳を分けなくても普通の使えるので関係ありませんでした!
 
(最初に調べ回ったときにメリットとして挙がっていたので使わせて頂きました。)
 

おすすめは弥生の青色申告・白色申告オンライン

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 私も使っている青色申告オンライン(ベーシックプラン)

他にも似たクラウド会計ソフトでfreeeやMFクラウドがありましたが私は弥生の青色申告オンラインを選択しました。
 
選んだ理由はサポート体制が一番充実していることでした。
プランは3つ
 

選べる3つのプラン

①ベーシックプラン
通常は年間12,000円のところ、初年度は半額の6,000円!
電話サポート、メールサポート、チャットサポートに画面共有サポートがついてきます。
 
②セルフプラン
通常は年間8,000円のところ、初年度は無料!
サポートが無い、全部自分で行うプランです。
 
③無料体験プラン
無料ですが本当に体験程度の機能です。
入力はできますが書類作成はできません。
 

 弥生の青色申告オンラインを使った感想

〇使い易さ 7点
大体のことが直観で操作できるソフトでした。
しかし、最初に何をやればいいのかが不明瞭でしたね。
初期設定や弥生を使った基本的な流れを最初に知りたかったです。
 
以下の2点が役立ちました。
 
 
〇確定申告の完結性 7点
確定申告の書類は第一表~第四表まであります。
事業がシンプルな人は1,2表だけで済みますが、3,4表が必要にな人もいます。
 
しかし、2019年の時点では、弥生で第三、四表を作ることはできませんでした。
毎年第三、四表が必要な人には弥生はお勧めできません。
 
 
第三表が必要な人
・株式で収入を得ている人
・FXで収入を得ている人
・不動産で収入を得ている人
・山林を売却して収入を得た人
・退職金を受け取った人
 
⇒私の場合は退職金を受け取っていたので必要でした。
 次年度からは不要になります。
 
第四表が必要な人
・本年度文の損失を翌年度以降へ繰り越す人
(事業赤字は翌年度以降の3年間まで繰り越せます)
 
⇒初年度は大した収益もあがらず、経費ばかりかかったので赤字を繰り越しました。
 次年度からはどうなることか(笑)
 当然、いつかは不要になるようにしなければいけません!
 
 
それでも弥生が使いたい人のための対策
第三、四表が作る必要はあれど、弥生を使いたい人、使わなければならない人はいると思います。
 
どうやって3,4を用意したらいいか悩みますよね。
 
確定申告書類は国税庁のHPでも作ることができます。
弥生で第1,2表までできていれば、国税庁の確定申告書類作成コーナーで簡単に1~4表まで作ることができます。
 
 
 
もっと実用的な相談をする相手は別のところで探す必要があります。
 例えば税理士ドットコム

 フリーの質問サービスがあって、誰でも気軽に相談ができます。
しかし、1月以降は確定申告で忙しくなるので返事は遅くなるので注意です。
 
 

その他の有名な青色申告サービス

freee

個人事業主にとって最も簡単な確定申告サービスを提供していると自負しています!(freeeの人がね)
会計ソフトなので青色・確定申告に限らず、給与計算や色んな書類作成ができます。
そしてほとんどの機能が無料!!
 
普通なら肝心な所で有料になっちゃいますよね?
freeeなら無料でかなりの範囲を完結させることができますよ!

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 MFクラウド

 マネーフォワードと読みますが、MFクラウドなら「会計」「確定申告」「請求書」「経費」「給与」「マイナンバー」が全てできちゃいます!
銀行やクレジットカードの連携で、会計処理や経理が大幅にラクになります。
 
そして極めつけは人口知能AIが勘定科目を提案してくれる!
使えば使うほど賢くなって自動入力・自動仕分けをしてくれるようになります!
凄いですねぇ(笑)

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 おわりに

①お金の流れが複雑になる
⇒個人利用分が数十件増えるだけなので、あまり気にしなくて大丈夫です。
 
②帳簿づけの負荷が増えてしまう
 
⇒ 通帳の明細を帳簿に入力するとき数十件程増えるくらいです。
 
③通帳を誰かに見せる時、プライベートのお金の流れも見られてしまう
 
⇒通帳を見せて困る人はあまりいないと思います。困ると思ったら新しい通帳を作りましょう。 
 
 
④クレジットカードの明細を事業と個人で仕訳しなくてよい
 
⇒確かにココの負荷がなかなかのものです。
 
ですが、事業と個人で同じカードを使うメリットもなかなかのものです。
 
青色申告のサービスだと取込連携ができてとても楽ちん
 ⇒通帳やカードを分けなくても自動取込サービスは使えます。
 
如何でしたでしょうか。
 
確定申告間近で通帳を分けてなくて焦った人は大丈夫!
 
分けなくても青色申告も確定申告もできるので安心して対応してください。
 
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